言葉の響きだけで購買意欲を高める「ジンクピリチオン効果」とは?【コピーライティング×心理学】


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コピーライターのなかむらです。

次の問題を解いてみてください。

一酸化ニ水素

特徴1:
水酸の一種で、常温では液体

特徴2:
サビの原因になり、様々な物質の腐食を進行させる

特徴3:
時に重度のやけどを引き起こすことがある

特徴4:
多量に摂取すると健康に深刻な症状を及ぼし、最悪、死に至ることもある

特徴5:
水道水に多く含まれるが、日本の水道水質基準にはこの物質の規制はなく、成分として記載されることはない

【問題】
この一酸化二水素の含量を規制すべきかどうかアンケートしたところ、どちらの答えが多かったでしょうか?

1:規制すべき 2:規制しなくてもいい

さて、あなたはどちらだと思いますか?
おそらく「1」を選んだのではないでしょうか。

実際、92%の方が「1」を選んでいます。

ではこの問題にでてくる「一酸化二水素」。
どんな物質だと思いますか?

ヒントは、その言葉の通り、酸素が1、水素が2、というのがポイントです。

そう、これは化学式だと「H2O」となり、つまりは「水」です。ただの水なのですが、「危険な物質だ!」と感じてしまいますよね。

このように、どのようなものかは分からないのに、その言葉の響きや論理的な説明で「優れたものだ」または「危険なものだ」と判断してしまう効果を「ジンクピリチオン効果」と言います。

水道局に問い合わせが殺到

実は、2013年アメリカのフロリダ州のあるラジオ番組で、先ほどご紹介したように、ただの水のことを「水道水にはこんな物質が含まれている」と危険性をほのめかした表現で放送したことがありました。

エイプリルフールのジョーク企画として放送されたのですが、結果、水道局に問い合わせが殺到。ジョークでは済まされないほどの影響を及ぼしました。

この「ジンクピリチオン効果」の由来は、あるシャンプーが関係しています。

そのシャンプ-とは、花王のヒット商品「メリット」。
このメリットは、当時「ジンクピリチオン配合」というキャッチフレーズを掲げてCMで宣伝をしていました。

ジンクピリチオンという成分を見たことも聞いた事もない消費者の多くが、そのCMを見て「これはなんかすごそう!」「効きそうだ!」と感じて購入にいたり、ヒット商品になりました。

この効果を大学教授の清水義範氏が論文にまとめ、命名されたと言われています。

意味がなくてもすごいと感じさせる効果がある

たとえば、

脳の働きを活発にする新成分「メグネシアン」が配合されたサプリメントがいよいよ販売開始

と書いたら、なんだかすごそうに感じませんか?
(実際にメグネシアンという成分はありませんw)

よくわからないけど、効きそうに感じる。
これも「ジンクピリチオン効果」です。

アサヒビールの主力商品「スーパードライ」のコピーで 
「コクがあるのにキレがある」という有名なコピーがあります。

よく見ると「コクってなに?」「キレとは?」と、すぐには意味を理解できないのですが、すごそう、美味しそうという印象を与えています。
(このキャッチフレーズを考案したのは心理学者という説もあります)

これが「ジンクピリチオン効果」のすごいところ。

言葉の響きひとつで購買意欲を高めてしまう、というまさに言葉の魔力を感じさせる心理効果のひとつです。

さらに心理学についての知識を深めたい方は、下の記事おすすめです。

【これだけは知っておきたい!】コピーライティングと相性抜群の心理学まとめ


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