こんにちは。
コピーライターの阿江です。
今日は、文章のプロたちがよく扱っている「人の心を動かす文章術」の一つをご紹介していきます。
この文章術は6300億円もの大金を動かした、威力抜群の文章術です。
悪用は厳禁でお願いします。
6300億円を動かす文章術
このテクニックで大きな成果が出たのは、イギリスの税金回収。
税金の催促状にたった一言を付け加えただけで、なんと6300億円もの税収が改善したと言われています。
どんな一言だったのでしょうか?
支払わないと財産を取り上げる?
支払うことで特典がありますよ?
いえいえ、そんな労力もかからない、本当に何気ない一言です。
その一言とは、
「国民皆が払ってますよ」
この文を一つ加えるだけで、6300億円ものお金が動いたのです。
失敗したくない人間の心を動かす文章術
「国民皆が払ってますよ」という一言で6300億円ものお金が動く。
その事実の裏にあったのは、「社会的証明」という人間の特性でした。
たとえば、
「この食パンは『マツ○の知らない世界』で紹介されました!」
と紹介された食パンって気になりませんか?
行列のできているお店ってなんとなく気になりませんか?
少なくとも、買って失敗することはなさそうに思いますよね?
人間誰しも失敗したくありません。
何らかの選択をしたときに、その選択が正解であると思いこむために肯定するための理由を探します。
「他の人も買っているのであれば、私も買おう。」
このように、他の人につられて行動してしまう特性が「社会的証明」です。
6300億円の税収も、
「皆が払っているなら私も払おう」
という心理が働いた結果、集まったのです。
「社会的証明」は日本人の心を動かす文章術?
この大きな力を持つ「社会的証明」は
「特に日本人に効きやすいのではないか?」
と思われます。
それを分かりやすく表したのが「沈没ジョーク」という話です。
世界各国の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっています。しかし、乗客の数に比べて、脱出ボートの数は足りません。したがって、その船の船長は、乗客を海に飛び込ませようとしますが…。さて、船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉とは何でしょう?
アメリカ人に対して・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」
ロシア人に対して・・・「海にウォッカのビンが流れていますよ」
イタリア人に対して・・・「海で美女が泳いでいますよ」
フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」
イギリス人に対して・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
ドイツ人に対して・・・「規則ですので海に飛び込んでください」
中国人に対して・・・「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」 日本人に対して・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」
韓国人に対して・・・「日本人はもう飛び込みましたよ」
北朝鮮人に対して・・・ 「今が亡命のチャンスです」
あくまでもジョークですが、的外れでもないような気にもさせます。
「社会的証明」を用いた文章術の使用例
最後に「社会的証明」を用いた文章術の例を紹介してお終いにしたいと思います。
「100万人が愛用」
「健康サプリランキングで1位を獲得」
「1日で1万個売れました」
「○○という番組で紹介されました」
「あのモデルが推薦」
「お客様満足度99%」
「累計100万冊突破」
もちろん、悪用や誇張表現は厳禁です。
多くの広告に触れてきた人は感じ取られてしまいますので。
「社会的証明」という文章術、
ぜひあなたのコピーライティングに役立てください。