コピーライターのなかむらです。
小学校の時、クラスの中で新しいゲームやグッズなどが流行りはじめると、
「みんな持ってるから欲しい!」
と親におねだりしたことってありますよね。
同じような話だと、たとえば数年前から流行始めたFacebook。
「みんなやってるからやってみようかな?」
と周りに流されるようにFacebookを始めた方も多いと思います。
このように
・みんなが使ってるなら安心だ
・流行ってるものが欲しくなる
という心理を与える効果を
行動心理学で「バンドワゴン効果」と言います。
簡単に言うと、
「みんながやっていることなら正しい」
と思わせる効果です。
ちなみに、バンドワゴンとは、行列の先頭車のことで、
アメリカの経済学者、ハーヴェイ・ライベンシュタインが名付け親とされています。
日本人は流行に弱い
たとえば、2つのラーメン屋があったとします。
片方のお店は行列、もう1つのお店はガラガラだとしたら、
多くの人は
「行列ができているお店のラーメンのほうがおいしい」
と判断します。
一口も食べていないのに、です。
他には、
「あのドラマ面白かったよね」「最近これ流行ってるよね」
と友人達の中で話題になっていることがあると、
「自分もその流行にのろうかな」という心理が働き、
今までやったことのないものを始めたりします。
日本人は特に流行ものに弱いので、
みんながやっている=それなら安心
みんなが持っている=自分も欲しい
と考える傾向が強いんですね。
電車でおばあちゃんに席を譲りますか?
電車で足の悪そうなおばあちゃんが乗ってきた時、
すぐに席を譲れる人って意外と少ないですよね。
それは、周りの人がやっていないから。
みんながやっていないことだと不安に感じ、
譲りたいとは思っていても声がなかなかでないのです。
でも、周りに座っている人達が全員
「おばちゃん席どうぞ!」
と立ち始めたら、逆にあなたも積極的に席を譲ろうと考えるはずです。
これも、バンドワゴン効果のひとつ。
また、こんな面白い数字もあります。
2013年のニールセンの調査によると、
「TV広告を信頼する」という割合が62%だったのに対し、
「友人・家族の口コミを信頼する」という割合はなんと84%。
いかに「周りの評価」や「流行」に左右されているかがわかりますね。
・みんなが持っているものを持っていないと不安になる
・自分だけ恋人がいないとあせる
・会社に就職して働くことが安定だと考える
・平均以下だと悪いと考える
これらも全てバンドワゴン効果です。
ビジネスにおけるバンドワゴン効果の使い方は?
では、このバンドワゴン効果、
どのように使うと効果的なのか?
よく目にするのは
「○○部門第一位!」
「全米No1の話題作」
「5秒に1人が申し込んでいます」
「半年後まで予約いっぱいのレストラン」
など、多くの人が使っています、というアピールをすることで
「買うのは普通」という印象を与え、購入につなげる使い方です。
また、通信販売の番組で、申し込み数をテロップで表示して
「ただいま申し込みが殺到しています!ご注文はお早めに!」
と注文を促している番組がありますが、あれも同じ。
”こんなに購入者がいるんだよ”と思わせることで
商品に対する安心感を与え、購入を促す、という狙いがあるんですね。
購入率や売上に直結する、非常に効果的な働きをするのが
「バンドワゴン効果」です。
文章の中で、
「みんなが使っている」
「今流行っている」
というアピールができれば、売上につながります。
セールスレターなどに特におすすめできる効果ですね。
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