コピーライターのひらいです。
「どうやったら文章力はアップしますか?」という質問をよくいただきます。
『文章力』という言葉があいまいなので、ここでは「人の心に残る文章を書く力」「自分の思いを言葉にする力」と定義します。
なぜなら、文章力をあげたいという言葉のうらには「人に影響を与える文章を書きたい」「胸の中にある気持ちを世の中に伝えたい」という気持ちが隠れているからです。
そこで、この2つの力を磨く方法をお伝えしていきます。
「なんかいいよね」は使わない
スポーツでも勉強でも同じだと思いますが、いきなり本番にチャレンジしても、うまくいくはずがありません。一夜漬けで東大に受かる人はほぼいないように、日頃から基礎を積み重ねているからこそ本番で力を発揮できます。
具体的にすることは「なんかいいよね」を使わないことです。
例えば、何かの本を読んだ時に「よかったよ」で終わらせるのではなく、「何がどのように良かったのか」を言葉にしてみましょう。感動する映画やおいしい食事を食べた時に「よかった」で終わらせないことで、表現力が鍛えられていきます。
「スターウォーズ」や「ジュラシックパーク」などを作っているスティーブンスピルバーグも「こう撮ったらなんかかっこいい」と思って撮影をしていません。必ず「このシナリオで、こういった場面は、この角度から撮れば人は感動するだろう」という明確な意思をもって作品を作っています。
本を読んだり、映画を見る際は作り手の意図まで感じとる練習をしてください。
写経をする
見習いのコピーライターが必ずやっていること、それは「写経」です。うまい文章、心に残る文章を手書きで写していく作業です。
なぜこのような非効率で面倒くさい作業をしているかというと、写経をおこなうことで、リズム、句読点の打ち方、漢字やひらがなのバランス、全体の構成、物語の抑揚などが自然と体に染み付くからです。
ポイントはパソコンでタイピングするのではなく、紙とペンで書くことです。こんなことをいうと、「めんどうくさいし、なんの意味があるんですか」と思うかもしれません。
ですが、紙とペンでおこなうことによって、書いた人の呼吸や文章の奥にある意図などを感じ取ることができるのです。
これは写経の経験がないとわからないかもしれませんが、効果は絶大です。
そして、ほとんどの人がやらないからこそ、差が生まれるのです。
あなたはコピーライターを目指しているわけではないと思うので、1回でもいいから憧れの人の文章を写経してみてください。もし何か商品を売りたいのであれば、「通販生活」という雑誌がオススメです。(通販生活は営業をすることなく、文章だけで商品を販売しています)
写経を通して、きっと様々なことに気づくはずです。
「なんで?」を繰り返す
人の気持ちに働きかけたいのなら、人の気持ちがわからないといけません。人の気持ちを理解するためにもっとも簡単な方法は”人の心に敏感になること”です。
具体的には、自分が買い物をしようと思った時に「なんで?」を繰り返してください。
例えば、お腹がすいて昼食の場所を探しているとしましょう。様々なお店がある中で、「なぜそのお店を選んだのか?」「なぜそのメニューを選んだのか?」を考えるということです。
お店を選んだ理由が「おかわり無料」と書いてあったから、なのであれば、「おかわり無料」という言葉が響くかもしれません。メニューを選んだ理由が「暑いから冷たいものが食べたかった」のであれば、「暑い季節にピッタリ」という言葉が響くかもしれません。
このようにお金をかけなくても、心に敏感になれば、街のいたるところで人の心に響く言葉が手に入ります。
日頃から”人の心”に対して敏感になっているからこそ、人の心に寄り添った文章を書くことができます。明日から何かの判断をしようと思った時に、「なぜそう思ったのか」も考えるようにしてください。
まとめ
文章力をアップさせる方法としては3つあります。
・写経をする
・「なんで?」を繰り返す
文章のうまい人は「才能」よりも、日々の積み重ねを大切にしています。
私自身も文章を書き始めた頃は「文章うまいね」と言われることはほぼありませんでした。
それでも日々文章をかいていくうちに「文章うまいですね」と言われるようになったんです。
ほとんどの人が取り組まないからこそ、大きな差を生むことができます。ぜひ、1つでもいいので日々の生活に取り入れてみてください。
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