こんにちは。
コピーライターの阿江です。
「人は感情で物を買い、理性で納得させる」
なんて言葉聞いたことありませんか?
簡単に説明すると、人が買い物する時は感情が動かされて欲しいと感じたものを選んで、後付けした理由によって自分を納得させるということ。
つまり、あなたが扱う商品やサービスが、ちゃんと相手の悩みを解決できるスペック(後付けの理由)を持つ場合、読み手の感情を動かす言葉が書ければ、簡単に購入に繋げることができるのです。
じゃあどうすれば読み手の感情を動かす言葉が作れるのか?
今回はそれをお伝えします。
お客さんは感情を動かさないよう警戒している
まずは、残念なお知らせがあります。
今のお客さんの感情は、ちょっとやそっとの言葉では動きません。
なぜなら、セールスのためのコピーライティングが世の中に溢れているからです。
町を歩けば様々なキャッチコピーが目に飛び込み、スマホを開いても広告の嵐。SNSもビジネスで利用する人が多いので、何とか文章と画像の力でお客さんを巻き込もうと、躍起になっています。
言ってしまえば「慣れてしまった」「警戒している」わけです。
「じゃあもう打つ手はないのか?」
というとそうではありません。
実は「あること」を使うと、そんな慣れて警戒している人たちでも心を無防備な状態に持ってゆくことができるのです。
イメージしてみよう
ちょっとイメージしてみてください。
いいですか?出来るだけリアルにですよ。
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今日は休日。
寒くもなく暑くもない、ぽかぽかとした春の香りがする陽気の中、窓を開けて部屋の掃除をしています。
遠くの方でざわざわとした木々の擦れる音が聞こえたかと思うと、ぶわっと風が部屋に舞い込み、整理中の写真を撒き散らしてしまいました。
「あーあー」
なんて思わず口にしながら、バラバラになった写真を拾っていると、ある一枚の写真が目につく。
「こんなこともあったな」
とニヤニヤしながら過去を振り返っていると、、、
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さて、お気づきでしょうか?
あなたは今、最も感情が動きやすい状態にいました。
どういうことかというと、人はイメージしているとき、自分の内側に意識が向かっているときこそ、最も無防備になり感情が動きやすくなるのです。
なぜ、映画で目頭が熱くなるのか?
なぜ、失恋したときに失恋ソングを聞くとが心に響くのか?
なぜ、自己啓発本を読んだ直後は「やってやるぞ!」という気分になるのか?
それは、登場人物や曲の歌詞にあなたの経験を重ね合わせたり、自己啓発本の手法を用いることで成功している姿を思い描くから。
つまり、イメージの世界にあなたを連れて行っているわけです。
特に自分ごとに当てはまるような内容ですと、イメージの世界へ入る確立はグンッと上がり、感情の振れ幅は大きくなります。
あなたの経験をあなたの言葉で
「じゃあ、想像を掻き立てる言葉を使えば良いのか!簡単じゃん!」
全くもってその通り。とても簡単です。
ただし、1つだけポイントがあります。それは、必ずあなたの感情が動いた経験を、あなたの言葉で書くこと。どこかの小説で言っていたような言葉をただ引っ張ってきても人は動きません。言葉に真実味がないからです。
「人を動かす」で有名な、デール・カーネギーは相手にイメージさせるための方法として次のように述べています。
「聴き手にあなたが見たとおりに見せ、聞いたとおりに聞かせ、感じたとおりに感じさせることをめざしなさい。ここぞというところを具体的で色彩豊かな言葉で事細かに語る。それがその出来事を、いまそこで起きているかのように描き出してみせるのがいちばんの方法だ。」
あなた経験をあなたの言葉で伝えるのが、相手にイメージさせる一番の近道なのです。
日々の感情の動きを言葉にしてみる
「オリジナルでそんな言葉出てこないんですけど…」
ですよね。
いきなり人の感情を動かす言葉が書けるなら、小説家になってますよね。
けど、安心してください。
そんなあなたにぴったりのワークがあります。
それは「日記」です。
あなたがその日感じたこと、印象的だったワンシーンを、リアルにイメージしながら書いていきましょう。
ポイントはありきたりな表現を使わないこと。
プレゼントを貰ったのが嬉しかったなら、「嬉しい」という表現を単純に使うのではなく、「心がふわふわしていた」とか。
とっても美味しいお肉を食べたなら「美味しかった」で終わるのではなく、「熱々のステーキを口へ運ぶと、スーッと舌の上で溶けていった」とか。
小説家にでもなったつもりで、様々な表現を用いて書いてみましょう。
まとめ
以上、「相手の感情を動かす言葉の作り方」の内容でした。
言葉はあなたの中で育てれば育てるほど、その影響力を増してゆきます。最初は上手く書けなくても構いません。とにかく、あなたの体験を文字としてアウトプットしてみることが重要です。ぜひ、取り組んでみてください