文章のプロが教える!「人を動かす7つのテクニック」とは?


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コピーライターのひらいです。

私は「コピーライティングを学べばビジネスで成功するだけでなく幸せに生きられますよ」とお伝えしています。

しかし、「具体的にイメージがわかない」と言われることもしばしばあります。コピーライターがやっていることは相手を理解することなのですが、それだけではわかりにくいですよね。

そこで、初心者の方でもわかるように相手を理解するための7つの切り口を紹介します。 実生活でも使えるようなとっておきのテクニックなので、明日から使ってみてください。

①相手の好きなこと・メリット

メリット

まずはじめは王道ですが、「相手の好きなこと」という切り口です。相手にとって得なことは何だろうか?メリットになることは何だろうか?という視点です。

例えば、唐揚げを買おうとして(私は大の唐揚げ好きです)、あげるまでに時間がかかるとき。

普通だったら、

「あげるまでに5分ほどかかりますのでお待ちください」

というところを

「できたてを用意するので、5分ほどお待ちいただけますか?」

と言われたらどうでしょうか。 悪い気はしませんよね?

こんな小さなことかもしれませんが、受ける印象はずいぶん違います。相手のメリットから話すことで結果は変わります。自分の都合ではなく、相手のメリットから伝えてみてください。

②相手のキライなこと・デメリット

デメリット

①の反対です。「何かをしてもらいたい」と思うこともあれば「何かをしてもらいたくない」ということもあるはずです。 そんなときに有効なものが「相手のキライなこと・デメリット」です。

有名な例ですが、チカンに困っていた地域の話です。チカンを防止するためにはじめはこのようなポスターを貼っていました。

「チカンに注意」

しかし、チカンの被害が減ることはありませんでした。 確かにこのポスターを見たとしてもチカンさんは「注意してるんだ」と感じるレベルだったでしょう。ところが、

「みなさまのご協力のおかげで、チカンを捕まえることができました!ありがとうございます!」

という表現に変えたところ、ピタリとチカンがなくなったといいます。 チカンからすれば「ただ注意しているんだな」という程度にしか考えていなかったものが、「ここでチカンをすると捕まるかもしれない」という印象に変わったのです。

大切なことは自分ではなく、相手の視点だということです。自分のメリットと相手のデメリットを結びつけて、欲しい結果を手に入れることもできます。

③選ばせてあげる

選択

「あなたはなにが好きですか?」と聞かれても答えに困ってしまう人は多いと思います。なぜなら、人は「決断」をすることが得意ではないからです。 しかし、「パスタとお寿司だったらどっちが好き?」と聞いてあげるだけで相手は答えやすくなります。「決断」よりも「比較」の方が人は答えを出しやすいのです。

これは①の相手の好きなことを発展させた技術で、使い方は簡単です。相手が好きなものを2つ以上並べてあげるだけです。 もちろん恋愛だけでなく、ビジネスにおいても有効です。

・「うまくいく方法はないか?」「AとB、どっちの方が成功する確率が高いだろうか?」
・「このアイディアどうですか?」「AとB、どっちのアイディアの方がいいですか?」

と、変化をさせることでほしい答えが手に入るでしょう

さらに人には”自分で選びたい”という欲もあります。そのため、「相手の好きなことをあげる」「選ばせてあげる」の2つを取り入れることで交渉がうまくいきやすくなります。

④認めてあげる

認める

人は誰しも「認められたい」という欲があります。素敵な女性がいれば、「かっこいい男性だと見られたい」と思うでしょう。尊敬する人がいれば、「こいつはすごいって思われたい」と感じるはずです。 そこに年齢も関係なければ、男も女も関係ありません。「認められたい」という欲はDNAに刻み込まれています。

赤ちゃんや子供が「すごいねー!」と褒められたら満面の笑みになるのはそのためです。人は認められるためであれば、多少困難なことでもやろうとします。 この欲を刺戟するとお願いが通りやすくなるのです。

例えば、奥さんが旦那さんに掃除をお願いするとき。

奥さん「ねぇー、ちょっと掃除してくれない?」
旦那 「えー、休ませてくれよー(ちっ、めんどくさい)」

一般的にはこのようなやりとりになるのではないでしょうか。しかし、認められたい欲を刺戟すると以下のような表現になります。

奥さん「あなたがやると、私がやるよりもキレイになるの。掃除お願いできない?」
旦那 「う、うん(俺がやるしかないよなー)」

この言い方をすれば100%思い通りになるわけではありませんが、相手を認めるような表現から入ることでお願いが通る確率は上がるでしょう。 お願いというのは基本的には相手にとっても面倒くさいことなはずです。

上司と部下、先輩と後輩などの上下関係があるなかでは「やっとけ!」で通るかもしれませんが、家庭や友人関係ではそうはいかないはずです。 どんな相手でもお願いをするときは相手を認める表現を入れることで、やりとりがスムーズになります。(もちろん本当にそう思っていないといけませんが)

さらには相手のやる気を促すことで成果も出やすくなるでしょう。

⑤あなただけ

あなただけ

これは強力な技術だけに悪用厳禁でお願いします。簡単なことなんですが、人は「あなただけなんです」と言われると弱いです。必要のない印鑑を買ってしまうほど弱いです。 特に相手が「寂しがりや」「自分のことが大好き」な場合は効果を発揮します。そして、この技術は「大勢に対してよびかけたいとき」ほど有効です。

例えば、何かのイベントをやるとき。

「今度イベントあるので来てください!」→「他の人が来なくても、佐藤さんには来て欲しいんですよ」


と言うのです。 私にとってあなたが必要なんですよ、ということで相手の心を満たすことができます。その結果、相手は行動したくなります。

これは何も行動をしてもらうだけでなく、感動をさせることにも使えます。

カフェ

私には行きつけのカフェがあるのですが、ランチセットにはメイン、ドリンク、デザートが付いています。いつも通りオーダーをして料理が運ばれてくるのを待っていると、二人組の女性がなにやら盛り上がっていたのです。

何かな?と思って聞いてみると・・・

「はじめてお会いした方にオーナーからデザートのプレゼントです」

といってデザートを出していたのです。私からすればランチセットにデザートが付いているのは当たり前なんです。しかし、初めて来た人にとって「あなただけ特別にデザートを用意しました」と言われたら感動しますよね。きっとお店のファンになるはずです。

このように人は「あなただけ」という特別感に弱いです。ですので、絶対に悪用をしないでください。

⑥一緒のチームにしてしまう

チーム

相手が「面倒くさいと思っている」「やる必要性を感じられていない」ときは”一緒のチームにしてしまう”という方法があります。 一方的に相手にお願いするのではなく一緒にやっていきましょう、というスタンスをとることで周りを巻き込むのです。

「人は一人では生きていけない」という言葉あるように、人は誰かと触れ合っていたい、つながっていたいと思っています。人がやるなら自分もやるという習性があります。 生物学的にいえば男性よりも女性の方がコミュニティを大切にする傾向があると言われています。

そのため、高校で「一緒にトイレに行く」という行動をするのも女性の方が多かったはずです。赤信号でも誰かが渡るのを見ると、一斉に渡り始めるのも同じでしょう。

例えば、子どもに勉強をさせたいときも

「勉強をしなさい」「一緒に勉強しよう」

と言うのです。子ども部屋で一人にさせるのではなく、リビングで一緒に勉強をするのです。

ここで忘れてはいけないのが「自分も動く」ということです。この場合だと、なにも勉強をする必要はなく読書をしていればOKでしょう。言い方を変えただけでまったく勉強をしなかった子どもが勉強するようになったといいます。

人間はこの世に誕生をしてから協力して生きてきました。人間の何倍も大きいマンモスを協力して捕獲する、男性が狩りに行っているときは女性は協力して子どもを育てる、といったことをしてきたのです。 私たちの根底にはそういった記憶があります。

先日、高城剛さんの講演会に行ったときも場の空気が一瞬にして盛り上がったのです。

冒頭で

「私ほど幸せな作家はいません。なぜなら、私の本の半分はみなさんが書いているからです。世界には私より売れている作家さんはたくさんいますが、読者とともに本を書いている人はいません。だから私は世界一幸せな作家なのです。」

と述べていました。

事実、高城剛さんの出版した本は読者からの質問に答えている形式です。読者としては質問をしているだけだと思っていたのが、「一緒に本を書いている」と言われたことで心が動いたことは間違いありません。

⑦感謝を伝える

感謝

「なにを当たり前のことを」と思うかもしれませんが、これが最強の方法です。相手が子どもだろうが大人だろうが、どんな場面でも使える方法です。今までお伝えした6つの方法が使えない場合はこの方法を使ってください。

世界中には「収穫祭」と名のつくものがありますが、すべて感謝をしながら来年の豊作をお願いするものです。昔から「ありがとう」と先に伝えられると、断りにくいということを人は知っていたのでしょう。

例えば、会社コピーをとってもらうとき。

「コピーをとってもらえませんか?」

よりも

「いつもありがとうございます。コピーをお願いできますか?」

というと、相手は断りづらくなるのです。

最近ではスーパーやコンビニのトイレでは「いつもキレイに使っていただきありがとうございます」という貼り紙がされています。これは「先に感謝をされると断りづらい」というテクニックを使った典型です。 効果があるからこそ広がったのでしょう。

まとめ

今回の「人を動かす7つの心理テクニック」はいかがでしたか?

①相手の好きなこと・メリット
②相手のキライなこと・デメリット
③選ばせてあげる
④認めてあげる
⑤あなただけ
⑥一緒のチームにしてしまう
⑦感謝を伝える

そんな小さなことで・・・と思うかもしれませんが、効果は絶大です。使っている人と使っていない人では人生の質そのものが違うでしょう。紹介した技術は今まで「ノー」と言われていたものを「イエス」に変える力があります。なぜなら、すべて相手にメリットがあるからです。

すべてのテクニックを一度に覚えられないと思います。なので、このことだけ覚えておいてください。それは”答えは相手の中にある”ことです。相手と自分の間のハッピーを考え続けてください。

お伝えしたテクニックは職場、家庭、就職活動などさまざまな場面で効果を発揮するでしょう。人生をかえてしまうほどのパワーを持っているのです。 でも、「相手を操ってやろう」と使おうとすると、まったく効果が得られません。よりハッピーな人生にするために愛情を持って使ってください。

コピーライティングには人生を幸せにする力があります。興味があれば他の記事も読んでみてくださいね。

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