”錯覚”を生みだす心理学「シャルパンティエ効果」とは?【コピーライティング×心理学】


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コピーライターのなかむらです。

7キロの鉄アレイと7キロの羽毛布団。
どちらが重そうに感じますか?

重さは同じなのに、なんとなく鉄アレイのほうが重そうに感じますよね。

5キロのステーキと5キロの綿あめ。
これもステーキのほうがずっしりとくるイメージがあります。

このように、同じ重さなのに、イメージだけで”軽そう””重そう”と錯覚してしまう心理効果を「シャルパンティエ効果」と言います。

しじみ70個分のみそ汁は効きそう…な気がする

二日酔いになり、具合も悪くて食欲もない。でも、みそ汁ならなんとか飲めそう、と思いみそ汁を買いにコンビニに行った時に

・オルニチン25mg入りのみそ汁
・しじみ70個分のみそ汁

という2つの商品があったら、思わず後者のほうを選んでしまいそうになりますよね。

ちなみに、オルニチンは肝臓にいいと言われているアミノ酸の一種ですが、どんな効果があるのか知っている方は少ないですし、むしろ「なにそれ?」という方のほうが多いと思います。

ですが、「しじみ70個分」と言われると、「なんだか二日酔いに効きそう」というイメージを持ちますよね。

本当に二日酔いに効くのかどうか知らないのに、イメージだけで「二日酔いによさそう」と感じる。これも「シャルパンティエ効果」です。

同じように、「ビタミンC2,000mg」と言われるよりも「レモン100個分のビタミンC」と言われたほうが効果がありそうと錯覚しますが、どちらも効果は一緒。

健康食品でも「ほうれん草○○個分の栄養素」などのような表現がよく使われていますが、これも「シャルパンティエ効果」を狙ったもので、「体に良さそう」という”イメージ”を持ってもらうための表現です。

この心理効果は、コピーライティングにおいてはよく使われる手法の1つです。

「4.7ヘクタール」と「東京ドーム1個分」

よく、「東京ドーム○個分」という表現を目にしますよね。
どのくらいの広さなのかを伝えるために、この表現はよく使われます。

しかし、「4.7ヘクタールです」と言わても「それってどれくらい広いの?」と困惑してしまう。

東京ドームの面積は約4.7ヘクタールなので、同じことなのですが、「東京ドーム○個分」と言われたほうが、「なんとなく広そう」というイメージは持ちやすくなります。

つまり、「見る人のイメージ力を膨らませる」という効果が「シャルパンティエ効果」にはあり、特にキャッチコピーなどによく使われます。

「1杯で1日分の野菜」
「これ1食で食物繊維がとれる」

これらの表現も「シャルパンティエ効果」を狙ったものです。

数字マジックでセールス効果

「全品40%オフ。更に、本日レジにて25%オフにさせていただきます!」

これは簡単に言うと”55%オフ”です。(65%オフではありません)

しかし、2回に分けて割り引きしていることで、よりお得感を感じさせる効果があります。

さらには「65%なの?めちゃ安い!」と錯覚させる効果もあります。(40%オフしたものを25%オフにするので、実際には55%オフにしかなりません)

このように、「シャルパンティエ効果」にはお得感を演じる効果もあります。

まとめ

・イメージだけで”軽そう””重そう”などと錯覚してしまうのが「シャルパンティエ効果」
・商品のイメージや印象を変える効果もある
・使い方によってはお得感を演じる効果もある

いかがでしたでしょうか?

商品のキャッチコピーや営業トークなどに使われることが多く、「セールス力」のある心理効果のひとつだと言えます。

イメージ力を膨らませる効果がありますが、間違っても”誇大表現”にならないよう注意しながらお使いください。

さらに心理学についての知識を深めたい方は、下の記事おすすめです。

【これだけは知っておきたい!】コピーライティングと相性抜群の心理学まとめ


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