コピーライターのひらいです。
コピーライティングを学んでいく上で1番大切なことは何かわかりますか?
キャッチコピー、限定性、心理学、リズム・・・
確かにテクニックはあったほうがいいですが、それ以前に身につけておくべきことがあるのです。
それは「マインドセット」です。マインドセットとは「ものごとの考え方や見方」のことです。
「ひらいさん、そんなことは必要じゃありません。手っ取り早く売上が上がるテクニックを教えてくださいよ。」とおっしゃるかもしれません。
確かに、テクニックを使って煽るようなコピーを書けば、短期的に売上をあげることは可能でしょう。
しかし、テクニックや方法というのは時代の流れとともに変わります。
5年後、10年後にはそのテクニックが通用しないものになっている可能性が高いのです。
昔はテレビCM、新聞が中心でした。ところが、今ではYouTubeやSNSが中心になっています。
最近ではLINE@も登場し、ますます変化のスピードが早くなっています。
このように媒体は変化をしていますが、根本的な人の心は変わっていません。
おそらく人間の心はこれからもさほど変わらないでしょう。
つまり、テクニックだけを学んでも短期的な成功で終わってしまう可能性が高いのです。
逆に、正しいマインドセットを身につけておけば、長期にわたって活躍すつことができるのです。
そこで、コピーライティングをこれから身につけようとしている方が覚えておくべきマインドセットがあります。また、すでに勉強をはじめている方にとっても役に立つ内容です。
これから、身につけておくべき3つのことをお話します。
その1:お客様は100%読まない
まず、大前提としてあるのが「お客様は100%読まない」ということです。
1つお聞きしたいのですが、あなたも「忙しい」「時間がない」と日頃から言っていないでしょうか。
朝起きてから、顔を洗って、歯を磨いて、朝ごはんを食べて、着替えて、電車に乗って会社に行く。
それから会社ではメールをチェックして、朝礼をして、1日のスケジュールを考えて、資料を作って。
家に帰ってきたら晩御飯を食べて、テレビを見て、お風呂に入って・・・
というように、実際に忙しいと思います。
少しでもムダな時間は省きたいし、楽しい時間を増やしたい。
そう思っているはずです。
それはあなたの文章を読む人も同じです。
毎日、毎日、忙しいんです。
あなたの文書をまず読むことはありませんし、読む気すらありません。
「書けば読んでもらえる」というのは大きな間違いです。
基本的にセールスのような文章や広告は、お客様にとって雑音でしかありません。
文章を書く前に、「どうしたら目を留めてもらえるか」を考える必要があるのです。
その2:お客様は100%信じない
少しイメージをしてください。
あなたが道を歩いていて、通りすがりの人に「すみません、水を売っているものなんですがいりませんか?」といきなり言われたらどうですか。
無視をするか、適当に受け流すのではないかと思います。
こういった例を出すと、「そんなの当たり前じゃないですか」と思うかもしれませんが、文章でやっていませんか。
通りすがりの人にいきなり文章を見せつけても、相手はあなたのことをまったく信用しません。
例えば、あなたのことをまったく知らない人がブログに訪れてもはじめは「怪しい」「信用できるのかな」と感じるはずです。
インパクトを使って目に留めてもらえたとしても、文章がきちんとしていないと、信用されることはありません。信用がないと、あなたの話を聞かないですし、商品を買ってくれることもありません。
文章を書くときは「どうすれば信頼してもらえるのか」を考えて構成する必要があるのです。
その3:お客様は100%行動しない
「思ったことはすぐに行動に移します!」「ひらめいたアイディアはすぐに実行します!」と、自信を持って言えますか。
言えなかったとしても心配しないでください。おそらくほとんどの人は言えないと思います。
なぜなら、人は常に楽をすることを考えているからです。
「今日は掃除をしよう!」と思っていてもできなかったり、「宿題も早くしておいたほうがいい」とわかっていながらギリギリまでできなかったり。
誰にでもこんな経験はあるでしょう。
それはあなたのお客様も同じです。
あなたの文章を読んでくれて、信じてくれたとしても、「まぁ、今度でいいかな」と思うのです。
人間は決断を先延ばしにする習性があります。
文章の最後には「どうしたら今、決断をしてくれるのか」ということも盛り込む必要があるのです。
まとめ
今回はコピーライティングをするうえで大切なマインドセットを3つお話しました。
トップクラスのコピーライターであっても、常に心がけていることです。
私たちが発するメッセージはお客様にとって雑音でしかありません。
「どうすれば耳を傾け、心を開いてくれるのか」をイメージする必要があるのです。
「書けば読んでくれる」と思っていてはいつまでたっても読まれることはありません。
次回はこの3つのマインドセットを使った具体的なノウハウをお伝えします。
楽しみにしておいてください。