コピーライターのひらいです。
「個人の時代」という言葉をよく聞きますが、その流れはこれからますます加速していくでしょう。
昔ではWebを勉強した人しかインターネット上で情報を発信することができませんでしたが、今や中学生から主婦までが情報を発信しています。
世の中には「量がふえれば価値は下がる」という摂理があり、情報も例外ではありません。
つまり、ただ情報を発信しているだけでは人に見てもらうことができず、ファンをつくることも難しくなっているのです。
文章を読んでもらう、ブログに繰り返しきてもらうために大切なことは何かわかりますか?
そこで、初心者でもプロに近い文章が書けるようになるコツをお伝えします。
目次
1:雑誌の編集者になりきる
雑誌を読んだことはあるでしょうか。きっとほとんどの人が「ある」と答えると思うのですが、なぜ雑誌を読もうと思ったのでしょうか?おそらく、「世界観(扱っている内容、特集)が好き」といった理由でしょう。
ブログは”あなた専用の雑誌”です。もちろんブログを続けていく上で、自分の感情は必要です。しかし、雑誌を開いてみると読者が知りたいこと、読者が気になることが書かれてあります。熱い想いをつらつらと書いている雑誌は見たことがありません。
ブログは好きなことを発信する場ではありますが、たくさんの人に読んでもらいたいのであれば、「他者の視点」を忘れてはいけません。
具体的なテクニックとしては一度書いた文章を一晩寝かせる、と冷静にチェックすることができます。
読者が知りたいことがかかれてあるか、目を引くようなタイトルになっているか、誤字・脱字はないか、などを客観的にみることができます。
また、太字やアンダーラインを使って見やすくする、飽きさせないようにするといった工夫も大切です。
本や雑誌には必ず「見出し」や「タイトル」があります。文章がダラダラと書かれているだけでは「なんだか、読みにくいな。」という印象を持たれ、読者は去ってしまいます。
自分の感情や想いを大切にしながら、雑誌の編集者になったつもりで客観的に見直してください。
2:読者の疑問に先回りする
まずは下の2つの文を読んでみてください。
A:
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これからの時代はコピーライティングのスキルは必須です。なぜなら、人類史上もっとも文字を読む時代だからです。朝起きてSNSをみて、通勤電車の中では中吊り広告などをみて、会社でメールをチェックして・・・。この流れはますます加速し、文章を勉強している人とそうでない人とでは収入やライフスタイルにますます差がついてくることでしょう。
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B:
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これからの時代はコピーライティングのスキルは必須です。「えっ?何言っているんですか?一般人の私にはコピーライティングのスキルなんて必要ありません」と、言いたい気持ちはわかります。でも、今って、人類史上もっとも文字を読む時代なんですよ。例えば、スマホの目覚ましを止めてそのままSNSをみるかもしれないし、会社に行けば何十通もメールを確認するかもしれません。このように現代人は文字にさらされているんです。この時代に文章や表現について勉強するのとしないのでは明らかに差が出ると思いませんか?
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いかがでしょうか?
Aの文章でも「なんとなく」理解はできますが、感情が動くかというとそうではありません。
Aは書き手が一人でブツブツ何かを言っているようにしか見えないのです。一方で、Bは読み手が感じそうな疑問を文字に起こすことで、会話をしているような印象を与えることができます。
このように読者の思考や疑問に先回りをして、解消をすることで納得度合いは変わります。
自分の言いたいことだけに目を向けるのではなく、読者と対話をしながら書く工夫をしましょう。
3:目を引くようなタイトルをつくる
自分の記事や文章が読まれるかどうかはタイトルにかかっています。
タイトルの重要性についてではなく、具体的なテクニックを紹介します。
◆数字を使う
A:カフェ好きが教えるおすすめカフェまとめ
B:年間1000軒をまわるカフェマニアの本当は教えたくないカフェ7選
2つのタイトルをみたとき、Bの方に目がいったのではないでしょうか。
数字は読み手に対して具体的なイメージを与えます。
人は「イメージできることほど行動しやすくなる」という心理があります。
「年間1000軒ということは1日2軒以上まわっているのか!」「この人はすごい!」ということをイメージさせることができるのです。
タイトルに数字を含むことができないか、を考えてみるだけでも与えるインパクトは変わります。
◆お得感・お役立ち感を出す
読者が常に思っていることは「私にとってどういう得があるの?」ということです。
反対の言い方をすれば、お得であることが伝われば見てもらいやすくなります。
そのもっとも簡単な方法は「お金」を絡ませることです。
「Facebookdで年間30万円稼ぐ方法」
「役所に1枚書類を出すだけの税金節約術(私は3万円返ってきました)」
などのタイトルは多くの人が気になる話題でしょう。
また、お金だけでなく、趣味や仕事のことでも活用できます。
「ブランド品が安く買える5つのショップ〜都内編〜」、「文章を書くときに役立つ便利なアプリはコレだ!」などなど。
読者にこの記事を読んでよかった、と思わせることができれば、リピーターになる可能性が高まります。
◆タイトルは簡潔(32文字以内)にする
ブログで集客をするときに大きな入り口となるのがGoogleやYahoo!からの検索です。
検索エンジンで検索をした場合、タイトルは32文字までしか表示されません。
32文字を超えると「・・・」としか表示されず、内容が伝わりにくくなってしまい、検索からのアクセスを期待できなくなるでしょう。
また、人は長い文章を読もうとは思わないため、「短く強く」伝えることが大切です。
4:トリガーワードを入れて人の目を引きやすくする
タイトルだけでなく、文章の中にも人の目を引くようなキーワードがあります。
これを「トリガーワード」といいます。
セコいと思うかもしれませんが、読者を楽しませる仕掛けをすることも効果的です。
具体的なテクニックをまとめてみました。
◆コンプレックスを刺戟する
「イタイ人がやっている◯◯」「残念な人の◯◯」「一流の人がやっている◯◯」
「知らなきゃ恥をかく◯◯」「◯◯しておくべき」
どんな人であってもコンプレックスはあります。
と、同時に「自分はすごい」「自分は優秀だ」と思う生き物です。
”イタイ人”、”残念な人”、”頭が悪い”と言われると、そうでなくても気になってしまうものです。
強力なテクニックなだけに、人のことをけなしたり、批判するような内容になってしまうと、炎上する可能性もあるのでご自身の判断で取り入れてみてください。
◆オススメ系のワードをいれる
「毎日ハンバーガーを食べた僕がおすすめする◯◯」「知らない人は損をしている◯◯」
「モデルが愛用している◯◯」
あまり感情論を持ち出したくはないですが、書き手の気持ちが乗っている文章は読まれる傾向にあります。
やはりインターネット上であっても人と人とのやりとりであることを忘れてはいけません。
おすすめするときのコツとしては具体的な数字を入れて経歴もミックスすることです。
「年間500人以上を採用してわかった〜」、「営業歴20年の〜」といった表現です。
具体的な数字や経歴が入ることで、信頼性が増し読み手の心に刺さりやすくなります。
◆権威を使う
「ウォーレンバフェットがやっている〜」「ハーバード大学で教えられている〜」
「孫正義が使っている〜」
まったく同じ内容でも、権威のある人間が言った方が影響力を持ちます。
誰もが知っているような偉人、外資系のコンサル会社などの名前は強力です。
前編まとめ
ここまでが「ブログを10倍面白くするネタ集(前編)」です。
・雑誌の編集者になりきる
・読者の疑問に先回りする
・目を引くようなタイトルをつくる
・トリガーワードを入れて人の目を引きやすくする
すべてに共通することは「読み手の視点をもつこと」です。
あなたの想いは大切ですが、それと同じくらい読んでもらう工夫も大切です。
どれだけ素晴らしい考えやアイディアであったとしても、人に伝わらなければ世界が変わることがありません。
この前編を取り入れるだけでも、文章は変わるでしょう。
スキルは使えば使うほど上達していきます。
これらのテクニックを何も見なくても自然と使えるくらいまで使い倒してください。