コピーライターのひらいです。
コピーライターと名乗っていますが、
その仕事の領域は「文章を書く」「コピーをつくる」
ということだけにとどまらなくなってきています。
昔はテレビCMに代表されるような
一方的なプッシュ型の戦略で通用していました。
なぜなら、「生活者」と呼ばれる人は
同じようなテレビを見て、
同じような物を食べ、
同じような情報を取得していたからです。
しかし、インターネットの普及やその他の要因で、
人々の志向や行動は多様化し、
もはや「お客様」を理解することが
以前とは比べものにならないくらい難しくなっています。
情報を発信する側としては
「自分の感覚を捨てる」ということを
もう一度再認識しなければならないのです。
思っているより情報格差は広がっている
日本の人口は約1億2000万人です。
そのうち、インターネットを日常的に
利用していない人の数をご存知でしょうか?
総務省の調査によれば、約半数の7000万人もいるわけです。
私も含めてインターネットのマーケティングに
たずさわっていると、ついつい「自分の周り」が「常識」に
なってしまいがちです。
しかし、総務省が発表したデータによれば、
インターネットを利用しない人の方が多いわけです。
今一度、マーケティング担当者は
自分たちの商品を一体誰に届けたいのか?
その人たちはどころから情報を得ているのか?
を深く理解する必要があります。
恋愛にしろ、仕事にしろ、家族にしろ、
コミュニケーションの本質は
「お互いを理解すること」という大原則を
忘れてはならないのです。
コンテンツは砂浜の一粒レベルという事実
2005年を先に情報流通量は爆発的に伸びました。
人類は今、これまでに直面したことのない
時代に突入しているのです。
さらには、2020年には流通情報量が
35ZB(ゼタバイト)まで増加するといわれています。
聞きなれない単位ですが、
1ZBは世界中にある砂浜の砂粒の数と匹敵します。
35ZBとは想像もつかないくらい途方のない数字なのです。
「コンテンツマーケティング」や「ブランディング」
という言葉が叫ばれていますが、
ひとつのコンテンツをweb上に出したとしても、
世界中の砂浜の中の一粒にしか過ぎないのです。
その中で、あなたが落とした砂粒は人の目に届くかどうか
をもう一度深く考えなければならないのです。
本当にそのコンテンツ、そのマーケティングで十分でしょうか?
お客様、届けたい相手の目に触れることができるでしょうか?
ここで忘れてはいけないのは
人の「心」は変わっていないということです。
美しいものを見れば感動をするし、
面白いものを見れば笑顔になります。
コピーライター含め、
世に商品やサービスを知らしめようとする
人間はその”方法”を見出さなければならないのです。
どれだけ素晴らしい商品であっても、
人の目に届かなければ、
世の中に存在しないものと同じだからです。
人類が迎える前代未聞の時代を
乗り切るためにも、
原点である「人の心」を感じることが大切なのです。