コピーライターのひらいです。
どういう風に文章を書いたらいいのかがわからない・・・という声をよく聞きます。
たとえ、インパクトの強い見出しで人を引き込んだとしても、読み手に伝わるような文章でなければ何かが売れることはまずありません。
プレスリリースだったり、商品説明であればある程度の型がありますが、メディアやブログの記事はこれといったテンプレートがありませんから悩んでしまう気持ちもわかります。
普段何気なくしている会話でも、自分のいいたいことを思いついた順にただ言うだけでは意図が伝わりません。初対面の人に「食事にでも行きましょう」といきなり言われても、「はい」と言いにくいのは自己紹介を省いているからです。
文章でも事実、意図、背景などをなんとなく書いているだけでは相手に伝わりにくいでしょう。
反対に伝えたいことのつながりや順番をととのえることができれば、相手に伝わる記事を書くことができます。
そこで記事を書く際に有効なあらすじの作り方を3つお伝えします。
目次
1:ズームイン型
ズームインとは動画撮影の際に被写体を画面内でどんどん大きく写していく手法のことです。文章に当てはめて考えると、大きな話題から小さな話題に絞っていくのがズームイン型です。
例えば「都会で自撮り棒を使っている人が危ない」という話題を取り上げるとき
いきなり見ず知らずの人を画面に映して混乱させるのではなく、誰もが知っているような109を映してから自撮り棒を使っている人にフォーカスをしてったほうがわかりやすいです。
もし取り上げる話題がマイナーな場合は多くの人がしっている話題から、本題へ焦点をしぼっていくことによって全体の話を把握しやすくなります。
例:業界から自社(一般的機能から独自機能)
動画市場の大きさ、YouTube動画の可能性・必要性
↓
動画解析の必要性
↓
一般的な動画解析ツールの紹介
↓
自社の解析ツールの独自性
2:ズームアウト型
ズームアウトとは動画撮影の際に被写体を画面内でどんどん小さく写していく手法のことです。部分的な話題から徐々に話題を膨らましていくのがズームアウト型です。
例えば「最近の東京駅」という話題を取り上げるとき
知らない人も多い丸ビルを映すよりも、誰もが知っているであろう東京駅の駅舎を映してから丸ビルを含む街の風景を映していったほうが伝わりやすくなります。
多くの人がしっているような話題、商品、サービスであれば、部分的な話題をしてから全体の話をしていくことで、目新しさや別の視点を表現することができます。
例:一人から会社
◯◯課で働くAさんのインタビュー
↓
△△というサービスについての話
↓
自社ではほかにもこういったサービスをとりあつかっています
3:パンくず型
パンくずとは複数の事柄の関係性を整理して、全体と各パートの関係性を表す手法です。
同様の話題を列挙したり、原因と結果、問題と対策など様々な切り口があります。
WEB制作に携わっている人なら聞いたことがある言葉かもしれませんが、「トップページ >東京都 >渋谷区」という表現もパンくずの一種です。
パンくずを利用すれば、全体を俯瞰することができ、見やすいや分かりやすい表現になります。
例えば、自社の店舗を紹介するとき
全国で15店舗ありますよ」とするだけでなく、「関東に8店舗、近畿に5店舗、九州に2店舗あります」と述べることで、読み手にモレや不足がないこともアピールすることができます。
例:プランの紹介
問題を解決するにはAプラン(サービス)がいいのでは?
↓
Aはすぐに導入できて解決できる
↓
しかし、新しい問題が出てきた!
↓
だったらBプランもあります
↓
はじめからAプランとBプランを書いておく
ズームイン、ズームアウト、パンくずの関係性
ズームイン、ズームアウトという手法はどちらが正解ということはありません。同じ話題であっても2つの切り口を使うことができます。
例えば、自社のサービスを紹介するプレスリリースの場合。ズームイン型を使えば、日本の状況→業界の状況→自社の状況という3段落構成になります。一方で、ズームアウト型を使うと、一人の社員→部門(プロジェクト)の状況→自社の状況という構成になるでしょう。
そこから派生をさせてパンくずを使うこともできます。
まとめ
・ズームインはメジャー(抽象)な話題からマイナー(具体)な話題を説明するときに使いやすい
・ズームアウトはマイナー(具体)な話題からメジャー(抽象)な話題を説明するときに使いやすい
・パンくずは全体の把握や一連の因果関係を説明するときに使いやすい
・ズームイン、ズームアウトとパンくずは合わせて使うこともできる
文章を書くときに構成を迷ったら、今日お伝えした3つのことを思い出してください。