コピーライターのひらいです。
「コピーライティングができますよ」というと、よくいただく質問があります。
それは「コピーライティングってテンプレートがあるんですか?」というものです。
結論からいいますと、「あるにはあるが、ない方がやりやすい」です。
なぜかというと、人は敏感な生き物で、こちらが何か企んでいると気づいてしまうからです。
例えば久しぶりに昔の友人と会った時、「なんだか情報収集されているな〜」「何かに勧誘をされそうだな〜」と感じたことはないでしょうか。
それは相手の雰囲気から下心というものを敏感に感じ取っているのです。
対面ではもちろんのこと文章についても同じで、こちらがテンプレートにのっとった書き方をしていると、読む人は「なんだか不自然だな」と思ってしまうのです。
しかし、怪しまれることなく、文章を最後まで読んでもらう方法も存在します。
それは「ストーリー」です。
目次
人は物語が大好き
人は物語が大好きです。小さい頃から物語を聞いて育ってきましたし、人生そのものが物語なので興味があります。 さらには同じ物語を持っている人を好きになる傾向にあります。
中学校や高校で友達ができたときのことを思い出してみてください。
「住んでいるマンションが同じ」 「サッカークラブに通っている」 「犬を飼っている」 など、何かしら、共通の物語を持っていなかったでしょうか。
このように人は同じ物語を持っている人のことを好きになります。
なので、あなたとお客さんとの間で共通の物語を探す必要があるのです。
しかし、共通の物語を書けばよいか、というとそれだけでは不十分です。
人はおもしろくないものを読み続けようとはしません。
つまり、共通の物語でありながら面白いストーリーにする必要があります。
「そんなこと言われても面白いストーリーなんて書けない・・・」と、思ったかもしれませんが、実は面白いストーリーには作り方があるのです。
ヒット作品はすべて同じストーリー
ジョセフキャンベルという人が『神話の法則』という本を出しました。
「世の中のヒットしている映画は同じストーリーである」ということを記したものです。
この本が出版された当時は映画業界から「映画がつまらなくなる!」と批判をうけたほどでした。
そうなんです。ヒット作品といわれている映画やドラマはすべて同じ展開で作られているのです。
「スターウォーズ」も「ロードオブザリング」も「千と千尋の神隠し」もすべて同じなのです。
「そんなことないですよ。」と思うかもしれませんが、今からストーリーのネタばらしをするので、あなたがヒット作だと思う映画をイメージしながら読み進めてください。
ヒットするスートーリー 展開の秘密
★第1部 ヒーローの決断
(ステージ1) 地上の世界
(ステージ2) 冒険へのお誘い
(ステージ3) 冒険への拒絶
(ステージ4) 賢者との出会い
(ステージ5) 第一関門を突破
★第2部 ヒーローへの試練と報酬
(ステージ6) 試練、仲間、敵
(ステージ7) 最も危険な場所への接近
(ステージ8) 最大の試練
(ステージ9) 報酬
★第3部 行動の結果
(ステージ10)帰路
(ステージ11)復活
(ステージ12)宝をもっての帰還
上記のように、3部構成で全12ステージから成り立っています。
あなたが文章を書く際にここまで細かくかければいいですが、なかなか難しいと思うので、ポイントをお伝えします。
物語、ストーリーを面白くするポイントは「起伏をつける」ということです。
ほとんどの人はハッピーエンドを望んでいますが、はじめから成功をしてもつまらないと感じてしまいます。
例えば、月9の恋愛ドラマで第1話で主人公同士が結婚をしても面白くないですよね。
くっついたり、すれ違ったり、トラブルがあるから続きが気になるのです。
まとめ
あなたがストーリーを書く際も、お客さんと同じような物語で引き込み、人生の浮き沈みを書くことで興味をもって読んでもらうことができます。
ストーリーは強力です。あなたが何か行動してもらいたい、と思っていたとしても、相手は疑うことなく最後まで文章を読んでくれます。
細かいテクニックや言い回しは不要です。
いち早く文章を読んでもらいたい、と思うのであればストーリーを使ってください。